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日間賀島

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 昨日、久々に日間賀島を訪れた。なんと14年ぶりだ。日間賀島ばかりでなく、離島そのものを訪れたのは7,8年ぶりになる。私にとって、離島は母のような存在である。島に足を一歩踏み入れたとたんにほっとするのである。島ではわがままな時間を過ごしたいので、通常たった一人で行く。が、今回は一方的に、半ば、強引に相棒を誘った。久々に離島の空気を満喫したかったこともさりながら、体力的な不安もあったので・・・。
 さて、知多半島の先端、師崎港に到着して、高速船に乗り込んだとたん、なつかしさが押し寄せてきて、母の懐に飛び込んでいくような錯覚に襲われた。
   母なるは大地にあらず我にとり島なつかしき感極まれり  (桐山芳夫)
 日間賀島は周囲6キロほどの小島である。が、タコの島として知れわたっており、旅館や土産物店が軒を連ねる。隣の篠島と異なって、産業らしいものは見当たらない。典型的な観光の島だ。私たちはタコ料理に舌鼓を打ち、若干ではあるが、土産物を買い、しばらく島の一部を散歩してから帰途についた。
 短時間であったが、海の匂いに包まれ、潮風にあたり、おまけにクラゲにも出合った。乗船場の岸辺に、白く、かつ、かなり大きなクラゲが漂っていた。全体をすぼめるようにして、スイっ、スイっ、と泳ぎ回る。それも一匹、二匹ではない。数十匹はいただろうか。帰途、相棒とタコ料理とクラゲの話題で盛り上がった。
   海はよしタコもクラゲもよかったと話題に花咲く島旅うれし  (桐山芳夫)
 島というのは距離的にどんなに近場でも、日常から離れる開放感がある。幸い、相棒も喜んでくれ、今度は篠島に行ってみようという話になった。日常から離れる開放感によって、明日からの活力をもらえたような気がする。島はなつかしさが漂うばかりでなく、明日からの活動源として働く、と感じた次第である。
、           (2017年6月6日)
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