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Channel: 古代史の道
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ヒメジョオンに再会

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 つい、一週間ほど前、「追憶」と題して一文を弄した。その中で、「私が次々とあちこちに出かけるのは、「追憶よ豊かなれ」と願ってのこと」と記し、「身の回りにも日々発見があり」と記した。その一環として、先日でかけた伊福部神社も新しい発見の一つだった。
 今度は2ヶ月ほど前に知ったヒメジョオンである。名古屋市市政資料館で出合った可愛らしい草花だが、職員に聞いて名を知った花である。実は伊福部神社を訪ねた際に、すぐ近くの八剱社にも寄った。その八剱社の前の草原に群がり咲くヒメジョオンに出合った。小さく可愛らしい草花、もしもこの花を知らなければ、目にもとまらなかったろう。なにしろ八剱社を訪れた身、鳥居に手を合わせ、さっさと鳥居をくぐっったことであろう。
 ところが、鳥居をくぐろうとして、目の端に見覚えのある花の姿が映じた。何だろう、と思って振り返り、近づいていったらヒメジョオンであった。草ばかりの草原に、ヒメジョオンは所狭しと群がり咲いていた。「ああ、こんな所にも咲いているのか」というのが私の思いだった。
  まるでそうメダカのごとく群れて咲く小花にぎやかヒメジョオンの花 (桐山芳夫)
  うれしやのこの草原のヒメジョオン肩を寄せ合う人々のごと     (桐山芳夫)
 かくて私は八剱社の鳥居をくぐる前に、足を止め、市市政資料館で出合ったヒメジョオンと再会した小さな喜びに浸った。もしも、私が八剱社に足を向けなかったなら、ヒメジョオンに再会することは無かったし、そもそも、ヒメジョオンを知らなければ、気にもとめなかったに相違なかったことだろう。「追憶よ豊かなれ」を身をもって実感し、遠くに出かけなくとも、身の回りにも発見があることを知った次第である。今回は「ああ、こんな所にも咲いているのか」であった。
           (2017年7月1日)
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