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Channel: 古代史の道
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キリンの不思議

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 昨日、NHKが夜の動物園をやっていた。例によって朝食時のチラ見のテレビだったが、その私の目に飛び込んできた光景が、キリンは熟睡たった30分というテロップだった。えっ?、たった30分?。30分なんて寝た内に入らない。
 聞き間違いだろうと思ってちょっと調べてみたら、キリンは一日2時間も睡眠しない由である。象につぐといってよい、あの大型動物の睡眠時間がそれっぽっち。コウモリは逆に、一日の大部分83%、20時間も寝たまんまというのだから驚きだ。ライオンや虎を紹介しておくと、ライオン13.5時間、虎15.8時間となっている。
 わが人間族は成人で8時間、高齢者で5.5時間の由である。高齢者は私の目からみると異常に少ない。小生などは毎夜7.5時間も寝ているのだから、逆に異常に長いというべきか?
 さて、話をキリンに戻そう。草食動物のキリンは虎やライオンにいつ襲われるか分からないので本能的に睡眠を減少しているという。それにしては広い草原を走り回り、草食に励まないと身がもたない。つまり、活発な活動を要することから考えて、最も多くの睡眠が必要と思われる種類の動物に思われるのに。逆に最も少ない睡眠とは。
    不可思議はキリンなるもの眠らずに大草原を駆けに駆けゆく   (桐山芳夫)
    パンキレを差し出す我が手の舐められし舌の感触今も残れり   (桐山芳夫)
 私は子供の頃からキリンは最も大好きな動物だった。自分が小さな小さな子供の身でありながら、しぼんで優しいキリンの目が可愛らしくてならなかった。あのキリンがたった2時間も寝ないで高い木の葉っぱを首を伸ばして食べ続けているなんて、不思議で不思議で仕方がない。「睡眠たった30分」と報じられてから、まる一日を過ぎた今になっても信じがたい思いが残っている。
             (2017年8月14日)
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