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Channel: 古代史の道
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運河沿いの店

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 先日、地元の民放テレビでとある喫茶店が紹介された。画面からは瀟洒な店に見えた。相棒に話すと、彼女も同じ番組を見ていたらしく、「行ってみてもいいね」くらいの軽い反応だった。「是非」というのではないので、やめておいてもよかったのだが、実は私の興味を引いた点がもう一点あった。中川運河である。
 古くから名古屋港と中心部を結ぶ水上運河として堀川があったが、運送量に限界があり、かつ、悪水も問題視され、その西側にもう一本運河が計画された。昭和5年に竣工し、船からトラックへ積み替えた貨物を運ぶ産業水路として活用された。それが中川運河である。が、中川運河も堀川と同様、し尿の下水管等のため、悪水化し、問題となった。下水道の整備や排水規制を行って、改善を図ったが、なかなか根本的解決には至らず、名古屋市は中川運河再生計画を実施して取り組むようになった。これで格段に浄化しつつあるらしいと小耳に挟んでいた。
 その浄化具合を見てみたかったので、運河沿いの喫茶店に入って、油、ごみ、悪臭などを確かめたいという気分があった。テレビで紹介されたからすばらしい店とは限らないこと、これまでの経験で承知していたが、運河のこともあったので、出かけた。店名や場所を記すのはやぶさかではないが、宣伝と思われるのが厭なこともあり、店の雰囲気等を記す筆も鈍るのでやめておきたい。
 ともかく入ってみて驚いた。すぐ運河の際に立地されていて、運河の状態もよく観察できた。大きな店で、行けばすぐ分かる店だ。店の内装、調度類、その他の雰囲気は悪くない。店外に出てみたが、ごみや油類は水面になく、匂いもなく、この分だと再生計画もうまくいっているように思われた。一番感心したのはこの私自身。テレビで紹介されたからといって、わざわざのこのこ出かけていく元気がある私自身に感心したのだった。
             (2017年8月26日)
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