離島との奇縁

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　昨日の朝、地元民放テレビの「スイッチ」という番組で、篠島の旅の模様が放映された。
本文に書いたが、私はその一週間前に訪れている。これまで、テレビで篠島の旅を放映したのを見たことは記憶にない。どこかのテレビ局で取り上げられ、放映されたことはあるのかも知れないが、記憶にない。おそらく希有なことに相違ない。つまり、実際に篠島に行ってから、一週間後に放映されるなんて、偶然とはいえ、奇縁なことだ。私たちがたまたま篠島の展望台に案内され、見た松島。あの絵はがきのように美しい松島の姿がテレビで映し出された時は不思議な感に打たれた。
　この一事だけでも不思議な奇縁を感ずるのだが、実は日間賀島行の際にも似たようなことがあった。この６月になんと１４年ぶりに日間賀島を訪れた。そしてその翌月に同じ「スイッチ」で日間賀島行の模様が放映された。不思議なことがあるものだと思ったが、その時は単なる偶然と思ったので「おやおや」くらいにしか感じなかった。
　しかし、同じようなことが篠島行の際に起きたとなると、たんに偶然とは言い切れない思いに捉えられた。まるで、テレビ局の意向を踏まえて、下見に訪れたような格好になった。せめて、月に一、二度訪れている所なら、タイミングよくテレビ放送の企画と重なったと言えるのだろうが、１４年ぶりだの７年ぶりだのに訪れた所がタイミングよく放映されるなんて・・・。こんな偶然に重ねて、もうひとつ偶然が重なっている。日間賀島や篠島が放映されたその日に、うまく私は「スイッチ」を見ていたことになる。
　こうしたことが現実に起きてみると、いやが上にも奇縁を感じざるを得ない。何との奇縁かと言えば、離島である。離島は私には別世界であって、これまで青森から沖縄まで５０島ほど訪れている。どの島が好いだの悪いだのはない。どの島も印象深く、再訪してみたい所ばかりだ。こんな離島にまつわる奇縁ならいくつ増えてもいい。
　　　　　　　　　　　　　（２０１７年９月１３日）