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100歳以上のお年寄りの増え方をご存知だろうか。今から50年前、昭和42年(1967年)、253人だった。それがこの半世紀になんと270倍も増加し、67824人となっている。この調子だと10万人を突破するのも遠くなかろう。
この数字を紹介したのは、我が国の老齢化のすさまじさを象徴的に物語ると思ったからである。このこと自体はまことに慶賀に値するのだが、懸念事項もある。認知症問題である。一ヶ月ほど前にも紹介したが、65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症及び軽度認知症に罹患しているとされている。
4人に1人というのはべらぼうに大きい計数で、他人事では片づけられない。つまり、私をも含めて誰もが、いつ何時罹患するかも知れないことを示している。物忘れが激しくなって、自分もひょっとして認知症ではないかという不安がよぎる。考え出すと、不安にさいなまれ、気が気でなくなる。私も人の名前や簡単な単語がとっさに出てこない。
不安がよぎるこんな時、今月26日の朝、タイミングよく「認知症でも笑顔のままで」という放送がNHKテレビで流れた。番組の主人公は57歳のまだ若い女性。認知症と診断されたのだろうと思われるが、にもかかわらず、「笑顔のままで」人生を送ろう、ということにした、というのである。一人暮らしで、認知症とくれば、自ずから何かと不便であろうに。否、それよりも不安で毎日生きた心地がしないだろうに。どうやって気持を切り替え、前向きに生きることにしたのだろう。画面を見つめていたのはわずかな時間だったが、「認知症でも笑顔のままで」という言葉どおり、明るく暮らされている様子が、視聴者である私にも伝わってきた。4人に1人が認知症、すなわち誰の身にも起こるかもしれない不具合。それをものともせず生きんとする力。私は久々に明るい気持になり、うれしくなった。つまり、番組から力をもらったのである。認知症でもがんばりましょう。
(2017年9月29日)
100歳以上のお年寄りの増え方をご存知だろうか。今から50年前、昭和42年(1967年)、253人だった。それがこの半世紀になんと270倍も増加し、67824人となっている。この調子だと10万人を突破するのも遠くなかろう。
この数字を紹介したのは、我が国の老齢化のすさまじさを象徴的に物語ると思ったからである。このこと自体はまことに慶賀に値するのだが、懸念事項もある。認知症問題である。一ヶ月ほど前にも紹介したが、65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症及び軽度認知症に罹患しているとされている。
4人に1人というのはべらぼうに大きい計数で、他人事では片づけられない。つまり、私をも含めて誰もが、いつ何時罹患するかも知れないことを示している。物忘れが激しくなって、自分もひょっとして認知症ではないかという不安がよぎる。考え出すと、不安にさいなまれ、気が気でなくなる。私も人の名前や簡単な単語がとっさに出てこない。
不安がよぎるこんな時、今月26日の朝、タイミングよく「認知症でも笑顔のままで」という放送がNHKテレビで流れた。番組の主人公は57歳のまだ若い女性。認知症と診断されたのだろうと思われるが、にもかかわらず、「笑顔のままで」人生を送ろう、ということにした、というのである。一人暮らしで、認知症とくれば、自ずから何かと不便であろうに。否、それよりも不安で毎日生きた心地がしないだろうに。どうやって気持を切り替え、前向きに生きることにしたのだろう。画面を見つめていたのはわずかな時間だったが、「認知症でも笑顔のままで」という言葉どおり、明るく暮らされている様子が、視聴者である私にも伝わってきた。4人に1人が認知症、すなわち誰の身にも起こるかもしれない不具合。それをものともせず生きんとする力。私は久々に明るい気持になり、うれしくなった。つまり、番組から力をもらったのである。認知症でもがんばりましょう。
(2017年9月29日)
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