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チビを作句

日々つれづれ-15トップへ
 ここんところ、万葉集の読解と「日々つれづれ」に明け暮れている。本来私が力を注ぎたかった、作歌や作句といった短詩系文学の創作欲が抑圧されている。このままだと抑圧したまま寿命が尽きてしまいそうでる。小林一茶の「名月をとってくれろと泣く子かな」や「これがまあ終のすみかか雪五尺」、あるいは高浜虚子の「桐一葉日当たりながら落ちにけり」や「行水の女に惚れる鴉かな」といった句、さらに俳聖松尾芭蕉の「朝茶飲む僧静かなり菊の花」、「荒海や佐渡に横たふ天の河」、「借りて寝ん案山子の袖や夜半の霜」等を頭に思い浮かべながらじりじりしている。万葉集の読解さえ片づけば創作の世界に入れるのにと・・・。
 たまには創作に浸りたいと、今回は俳句。飼い猫のチビ君を題材に作句。
    秋深しチビと戯る昼下がり        (桐山芳夫)
    柿食いつつチビにお手お手餌もやらず   (桐山芳夫)
    横向いてチビ迷惑げ秋の雲        (桐山芳夫)
    いつの間に柿汁垂るるチビの頬に     (桐山芳夫)
    室奥ゆ秋を駆け来てチビ見上ぐ      (桐山芳夫)
    寝転がり秋雲見るごとチビ丸目      (桐山芳夫)
    皿の柿チビ無関心寝そべりて       (桐山芳夫)
    秋晴れに遠く見るチビ何思う       (桐山芳夫)
    キ-ボ-ド避けていくチビ秋来たる    (桐山芳夫)
 以上、連作十句。わが相棒のチビ君。もの言わぬとも、毎晩寝床にやってきて、30分ほど添い寝をする。わが憂き人生を癒してくれてでもいるように。ほんとチビ君は可愛いです。
             (2017年10月5日)
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