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Channel: 古代史の道
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希求式内社

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 私は、最近、尾張式内社を再訪してみたくなってきた。詳細は「尾張式内社」をごらんいただきたいが、私は候補社も含めてすべてまわった。式内社というのは一言でいうと、1100年年前という滅法古い法令(式)に掲載されている神社のことである。逆に言うと、そのころ(西暦900年頃)には存在していたことが確実視される古社のことである。尾張国(名古屋を含む愛知県西部)には121社(内大社8社)ある。
 私は候補社も含めて160社に及ぶ神社をすべて巡り歩いた。無我夢中になって、史料を集め、整理し、神社の内外を巡り歩いた。熱田神宮、内々神社、片山八幡、羽豆神社、真清田神社、春日井市の天神社、国府宮(尾張大国霊神社)等々記憶に残っている神社は少なくない。
 通常、人生の思い出といえば、幼少年期に集中している。最も好奇心が旺盛で、かつインパクトが強烈な時期なので、当然と言えば当然である。が、私の場合、2009年から2010年にかけて巡り歩いたこの時期が、幼少年期に並んで最も強烈な思い出となって頭に刻み込まれている。
    往時なる人々ここに詣でたる海を見渡す羽豆のやしろよ
    身震いし長き参道たどり来し巨き楼門くぐりて真清田
 むろん、160社に及ぶ式内社を、この老体を駆り立てて再訪するなどという大それたことなど、簡単に出来ることではない。否、不可能であるし、そもそも、意味のあることとも思われない。にもかかわらず、しきりに由緒ある古社をもう一度巡り歩いてみたい思いが兆し、日に日に強さを増してくる。
 境内でキャッチボールに興じていた子供たち、思わず神職の人と話し込んでしまったこと等々。私には忘れられない思い出として残っている。
             (2017年10月19日)
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