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秋が深まり、通常の年なら秋晴れが続く季節だが、今年はどうなってしまったのか、ここんところ、秋雨ないし雨もよいの日々が続いている。一昨日とその前日は久々にからりと晴れ上がった。雑用を済ませ、一昨日、この日をのがしてなるものか、と外出の虫がうごめき、寺社めぐりを敢行した..
資料や写真の整理は終了したが、なかなかブログに手が回らない。とりあえず、本欄でその一端を綴ることにするが、今回は色々あったので、数回(といっても私の美学で3回まで)綴ることにしよう。
今回めぐったのは、南区の長楽寺、玉泉寺、光照寺、それに富部(とべ)神社の4カ所である。このうち、光照寺はこぢんまりとした寺で、たいていある社頭掲示もない。期待はずれかと思って寺内に入ってみると、なるほど大寺院ではない。墓所があり、そこに掲示があった。事前に調べておいた所によると、東区の建中寺の末寺で創建は慶安4年(1651年)で、比較的新しい寺。寺につきものの山号も不明。要は私の美学(古刹)にはほど遠い寺だった。
ところが、掲示を読んで驚いた。創建はなんと建保年間(1213~1219年)に遡るという。山号も攝取山(せつしゅざん)といい、山田次郎重忠がそのご内室の菩提を弔うために建立した寺であった。私は、恥ずかしながら山田次郎重忠の名は知らなかった。が、WEBで調べてみると、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将・御家人だという。平安に遡る武将の建立となれば、文字通り、古刹のひとつだ。
一見小寺と見えた寺が、俄然、私の興味の中心に躍り出てきたのだ。「人は見かけによらぬもの」というが、「寺も見かけによらぬ」と言わなければならない。しかもこうした事情は墓前の掲示を読まないと分からない。現地に赴かないと和からないのだ。
(2017年10月29日)
秋が深まり、通常の年なら秋晴れが続く季節だが、今年はどうなってしまったのか、ここんところ、秋雨ないし雨もよいの日々が続いている。一昨日とその前日は久々にからりと晴れ上がった。雑用を済ませ、一昨日、この日をのがしてなるものか、と外出の虫がうごめき、寺社めぐりを敢行した..
資料や写真の整理は終了したが、なかなかブログに手が回らない。とりあえず、本欄でその一端を綴ることにするが、今回は色々あったので、数回(といっても私の美学で3回まで)綴ることにしよう。
今回めぐったのは、南区の長楽寺、玉泉寺、光照寺、それに富部(とべ)神社の4カ所である。このうち、光照寺はこぢんまりとした寺で、たいていある社頭掲示もない。期待はずれかと思って寺内に入ってみると、なるほど大寺院ではない。墓所があり、そこに掲示があった。事前に調べておいた所によると、東区の建中寺の末寺で創建は慶安4年(1651年)で、比較的新しい寺。寺につきものの山号も不明。要は私の美学(古刹)にはほど遠い寺だった。
ところが、掲示を読んで驚いた。創建はなんと建保年間(1213~1219年)に遡るという。山号も攝取山(せつしゅざん)といい、山田次郎重忠がそのご内室の菩提を弔うために建立した寺であった。私は、恥ずかしながら山田次郎重忠の名は知らなかった。が、WEBで調べてみると、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将・御家人だという。平安に遡る武将の建立となれば、文字通り、古刹のひとつだ。
一見小寺と見えた寺が、俄然、私の興味の中心に躍り出てきたのだ。「人は見かけによらぬもの」というが、「寺も見かけによらぬ」と言わなければならない。しかもこうした事情は墓前の掲示を読まないと分からない。現地に赴かないと和からないのだ。
(2017年10月29日)
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