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今回とり挙げるのは長楽寺という寺院だが、メモった所在地の近辺に寺らしきものは見当たらない。前回とりあげた富部神社(とべじんじゃ)の近くに駐車し、思い切って歩いて探すことにした。
ものを知らないというのは悲しいもんだ。富部神社の背後に広大な呼続公園が広がっていて、さすがに公園まで歩く元気はなく、呼続という名称から、そういえば近くを東海道が走っていたっけ、となんとか思い起こした。行き当たりばったりに歩いていたら大書された「東海道」という文字が目に入った。
近づいてみると、なんとそこが長楽寺だった。富部神社に隣接している位置にある。寺院と言いながら、神社そのものだった。正面に真っ赤な鳥居が立っていて、それをくぐっていくと、正面に清水稲荷が祭ってある。まさに商売繁盛のお稲荷さん。ますます寺から遠のいた作りになっていた。
あらかじめメモっておいたメモを見ると、曾洞宗の寺院で、本尊は十一面観世音菩薩となっている。どいうことだろう。車で走っていたら、この稲荷明神が長楽寺とは気付かなかった私を攻めることは出来ない道理だ。
赤鳥居くぐりてきざす奇異な思いつのりつのりて歩み緩めり (桐山芳夫)
不思議さを抱いたまま帰宅の途についた。とたんに神仏習合という単語が頭をかすめた。
「そうか、長楽寺は神仏習合なんだ」と合点した。ちょっと調べると、長楽寺は空海が呼続の浜に七堂伽藍を創建したと伝わる由緒ある寺だと分かった。そしてこの寺は尾張三十三観音4番に指定されているという。
この現代に実在する神仏習合を私は目の当たりにしたのだった。それにしても東海道筋という知識さえあれば苦労しなくて済んだのにね。
(2017年11月3日)
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今回とり挙げるのは長楽寺という寺院だが、メモった所在地の近辺に寺らしきものは見当たらない。前回とりあげた富部神社(とべじんじゃ)の近くに駐車し、思い切って歩いて探すことにした。
ものを知らないというのは悲しいもんだ。富部神社の背後に広大な呼続公園が広がっていて、さすがに公園まで歩く元気はなく、呼続という名称から、そういえば近くを東海道が走っていたっけ、となんとか思い起こした。行き当たりばったりに歩いていたら大書された「東海道」という文字が目に入った。
近づいてみると、なんとそこが長楽寺だった。富部神社に隣接している位置にある。寺院と言いながら、神社そのものだった。正面に真っ赤な鳥居が立っていて、それをくぐっていくと、正面に清水稲荷が祭ってある。まさに商売繁盛のお稲荷さん。ますます寺から遠のいた作りになっていた。
あらかじめメモっておいたメモを見ると、曾洞宗の寺院で、本尊は十一面観世音菩薩となっている。どいうことだろう。車で走っていたら、この稲荷明神が長楽寺とは気付かなかった私を攻めることは出来ない道理だ。
赤鳥居くぐりてきざす奇異な思いつのりつのりて歩み緩めり (桐山芳夫)
不思議さを抱いたまま帰宅の途についた。とたんに神仏習合という単語が頭をかすめた。
「そうか、長楽寺は神仏習合なんだ」と合点した。ちょっと調べると、長楽寺は空海が呼続の浜に七堂伽藍を創建したと伝わる由緒ある寺だと分かった。そしてこの寺は尾張三十三観音4番に指定されているという。
この現代に実在する神仏習合を私は目の当たりにしたのだった。それにしても東海道筋という知識さえあれば苦労しなくて済んだのにね。
(2017年11月3日)