不可思議な夢

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　今回の寺社めぐりはまだまだ記したいこともあるが、同じテーマで本欄で記すのは３回までというのが私の美学。写真や資料もそれなりに整理したので、機会があれば別に記すこととしたい。
　今回は夢の話題。ここ一年以上、私は夢を見た記憶がない。なので、本当に久々に夢を見たことになる。元来私は呑気に出来ていて、あまり悩むことがないからなのか、滅多に夢をみない。寝付きが早く、床に入ると、たいてい１５分としないうちに寝てしまう、「ものごとにこだわらないってうらやましいね」とたびたび相棒に言われるほどである。
　さて、昨夜見た夢は不思議といえば不思議な夢である。巨大なスクリーンに写しだされた立体映画。海岸から一人の見知らぬ男が裸でこちらにやって来る映像。こわいくらいくっきりした映像で、胸毛の一本一本までくっきりと見えて迫って来る。巨大な脚で近づき、踏みつぶされそうになったが、映像なので背後に去っていく。
　たったこれだけ、このワンシ－ンで不意に私は目覚めた。久々に見た夢がこのワンシ－ンだけ。夢なのに、なぜ、胸毛の一本一本までくっきりと見える映像が現れたのかさっぱり分からない。しかも見知らぬ男の映像が・・・。
　立体映画の記憶は一度だけある。２００５年に開催された愛知万博だ。どこの会場だったか全く記憶にないが、ともかく花畑が写しだされ、実にくっきりした映像だった。色々な花がやってきて背後に去っていった。
　立体映画の記憶はこの一回だけで、かつ、１２年も前のこと。それも海岸だの裸男だのは全く登場しない。お花畑や花々の映像だけだった。これは、強いて記憶をたどれば、ということであって、夢とは無関係に相違ない。本当に、本当に不可思議な夢。何か意味することがあるのだろうか。
　　　　　　　　　　　　　（２０１７年１１月７日）