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Channel: 古代史の道
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美的感覚その2

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 今朝、朝食を採りながら テレビを見ていたら、樽見鉄道の旅を放映していた。樽見鉄道は岐阜県大垣市と本巣市を結ぶローカル鉄道である。旅をしていた人は高井一アナウンサーと写真家の中井精也氏のお二方だ。
 列車から降りては乗り継いで、写真を撮ったり食事をしたりしながらの、いわばゆったり旅だ。その画面を何気なく見ていたら、線路の両側に広がる富有柿畑のある駅で降りて、写真を撮る場面になった。写真と言えば、写真を話題にして一文を弄したばかりだ。全く偶然だが、どんな話題が飛び出すかとテレビ画面を注視した。富有柿と鉄道が通りかかる場面が出てきた。二人はそこで写真撮影をすることになった。その撮影写真が紹介されるかも知れないと予測した私は、とっさに隣室のデジカメを取りにいって戻った。が、写真紹介画面が終わる所だった。
 う-むと残念な思いに駆られた。が、ほどなく、再度、写真の紹介場面になり、あわててシャッタ-を切ったところ、一枚だけ撮影することができた。中井精也氏が撮影した富有柿と車両の写真である。その一枚には、美しく富有柿が捉えられているが、同時に通過していく走行車両が捉えられている。
 私はこの一枚がこよなく気に入ってしまった。写真を見て頂くと分かるが、富有柿と走行車両の位置と大きさがどんぴしゃり。車両は画面左下、小さく写っているが、決して存在感が小さくない。それどころかしっかりと存在感があり、主体はこちらだと言っているように見える。むろん、富有柿は大きく美しく捉えられており、素晴らしい。
 こうしてこの一枚は私の言う美的感覚にぴったり合致しており、親近感や臨場感が感じられる。親近感や臨場感は前回述べた人影でなくとも、乗客の乗る車両であっても十分にその役割を果たしている。試しに画面から車両をはずしてみるとよい。こんなわけで、写真における美的感覚の話題をその2として急遽ここに登載する次第である。
             (2017年11月22日)
イメージ 1


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