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突然だが、日本テレビから「アナウンサー採用内定通知」を受け、来春入社予定だった女子大生のSさんが内定を取消された、というニュースが流れ、我が目を疑った。彼女は同局を相手取り、東京地裁に提訴した、という。内定取消の理由は銀座のクラブでアルバイトをしたことがあるというもので、「アナウンサーに求められる清廉性にふさわしくない」旨の書面が届いたという。
これはたんに一学生の内定取消事件と見れば、一過性の時事問題で片づく。が、私はこれは看過し難い重大事件とみた。エッセイとして取り上げる所以である。
これは明らかに銀座のクラブで働いたことに対する蔑視を示している。日本テレビといえば日本のマスコミを代表する大手の一つである。マスコミは公器であり、社会的影響や責任は絶大である。「職業に貴賎なし」。もう随分前から日本社会に定着している、いわばコモンセンスである。そのコモンセンスを先導し、定着させてきたのがマスコミなのではないか。そのマスコミが、しかも日本を代表する大手が、一つ裏に回れば「職業に貴賎あり?」。信じがたい暴挙である。大袈裟ではなく、この問題は人事担当者や人事部長で対処出来る問題ではない。対処を誤れば社長の進退問題に発展してもおかしくない重大事である。だからこそニュースになったのだろうが、さらに深刻な問題が内在している。草履取りの猿だった男が天下人になった太閤秀吉の例は誰しも承知のことだ。Sさんはコネや容姿で採用内定通知を受け取ったわけではあるまい。アナウンサーを夢見、必死に精進して、正々堂々とアナウンサー試験に挑んだに相違ない。その有意の若者の人生の芽を摘み取ってしまう今回の取消事件の重大性がお分かりいただけようか。しかも、職業蔑視など絶対にあってはならない大手マスコミが・・・。裁判の結果がどうなるか分からないが、職業蔑視は深刻にして重大な問題を内包していると思われてならないのである。
(2014年11月15日)
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突然だが、日本テレビから「アナウンサー採用内定通知」を受け、来春入社予定だった女子大生のSさんが内定を取消された、というニュースが流れ、我が目を疑った。彼女は同局を相手取り、東京地裁に提訴した、という。内定取消の理由は銀座のクラブでアルバイトをしたことがあるというもので、「アナウンサーに求められる清廉性にふさわしくない」旨の書面が届いたという。
これはたんに一学生の内定取消事件と見れば、一過性の時事問題で片づく。が、私はこれは看過し難い重大事件とみた。エッセイとして取り上げる所以である。
これは明らかに銀座のクラブで働いたことに対する蔑視を示している。日本テレビといえば日本のマスコミを代表する大手の一つである。マスコミは公器であり、社会的影響や責任は絶大である。「職業に貴賎なし」。もう随分前から日本社会に定着している、いわばコモンセンスである。そのコモンセンスを先導し、定着させてきたのがマスコミなのではないか。そのマスコミが、しかも日本を代表する大手が、一つ裏に回れば「職業に貴賎あり?」。信じがたい暴挙である。大袈裟ではなく、この問題は人事担当者や人事部長で対処出来る問題ではない。対処を誤れば社長の進退問題に発展してもおかしくない重大事である。だからこそニュースになったのだろうが、さらに深刻な問題が内在している。草履取りの猿だった男が天下人になった太閤秀吉の例は誰しも承知のことだ。Sさんはコネや容姿で採用内定通知を受け取ったわけではあるまい。アナウンサーを夢見、必死に精進して、正々堂々とアナウンサー試験に挑んだに相違ない。その有意の若者の人生の芽を摘み取ってしまう今回の取消事件の重大性がお分かりいただけようか。しかも、職業蔑視など絶対にあってはならない大手マスコミが・・・。裁判の結果がどうなるか分からないが、職業蔑視は深刻にして重大な問題を内包していると思われてならないのである。
(2014年11月15日)