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わが人生

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 私は高等学校時代に新聞部に属していた、色々な分野に関心があり、ある分野に精通している人を捕まえては聞き回り、記事にすることが楽しかった。が、やがてこれでは自分の持ち分野がないままに終わると思い、何か集中出来るものはないかと探し始めた。興味があったのは反歌、俳句等の短詩系文学。が、それではとうてい生活が成り立つ筈はないと思い、時間を割くのは退職後に回すことにした。
 さて、長い長い現役時代、はっきり意識はしていなかったけれど、海、離島、鳥、樹木、花々が好きで、漫然と親しんできた。他方、世間知らずと呼ばれるのも厭で、政治、社会、スポーツ等々にも関心を示してきた。
 今になって考えると、高等学校時代に新聞部に属していたくらいであるから、世事に無関心ではいられなかったのだろう。結局、現役を終えて、はっきりと短詩系文学に目覚めたわけだが、いまいち達成感がない。つまり、世事にうとく、世間知らずのまま時を送ってきた方がよかったのではないかと思うこともある。古代史にも関心をいだいたのだが、短詩系文学の理解に役立っているのかいないのか判然としない。人生の終焉を迎える時期になって、こんなことを考えるのは遅きに失すると言って過言ではない。
 ただ、はっきりしているのは、海、離島、鳥、樹木、花々に親しんできたことが、どこかで役立っているような気がすることである。生活のために色々なアルバイトも経験したが、そのことも人の気持ちを理解するのに役立っているような気がする。そんな人生の中でやっと集約してきたのが短詩系文学と言ってよい。私は、私自身に向けて次のような短歌にこめてみたい。
   我が道に滋養のならぬものはなしこう思わねばあまりにむなし  (桐山芳夫)
             (2018年2月23日)
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