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Channel: 古代史の道
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イチョウ並木

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 今年も師走を迎え、折しも上空に寒波が襲来し、きょうから寒い日々が続きそうだ。秋の終わりである。この秋、遠出らしい遠出をしないまま終わった。古代史のメンバーと出かけた貝殻山貝塚や三ツ井稲荷山古墳が遠出といえば遠出だが、清洲市と一宮市なので名古屋の隣町のようなものだ。同じ尾張の地。他は、黒門町公園、建中寺、覚王山日泰寺、フラリエ、中村公園等々いわば近場に終始した。が、どこに足を運んでも紅葉の美しさは格別で、今年もまた十二分に紅葉を満喫することが出来た。
 ところがどっこい、私は最も身近な黄葉をうっかり見過ごすところだった。鳥居西通のイチョウ並木である。市の中心部からまっすぐ西に延びた幹線道路。私の居住するマンションのすぐ近くを走る。私にとっては、毎日のように通りかかる、いわば生活道路。イチョウ並木はいつも目の前にある存在。そのせいか、普段はその存在をほとんど意識したことがない。が、今朝のことである。いつもは車で行く眼科に徒歩で往復した。すると、黄葉したイチョウ並木の存在が急に意識された。私は一本一本、立ち止まっては仰ぎ見、その美しさに息を呑まれた。
 帰宅してからもイチョウ黄葉の美しさが忘れられず、しばらく考えてからカメラ片手にわざわざイチョウのためだけに家を出て、再度路上の人となった。信号が青に変わるのを待って、横断を開始し、中央分離帯の所で立ち止まり、カメラを構えた。師走を迎えた今、その今がイチョウ並木の絶好の見頃に思われた。なんということであろう。あまりにも身近でその存在を意識したことがなかったイチョウ並木なのに、意識したとたん、大袈裟にいえば、この世のものとは思えないほど美しく見えるなんて・・・。理由ははっきりしている。いつもは車で行く眼科に徒歩で往復したせいに相違ない。おかげで今秋最高のモミジを味わった気がした。徒歩こそ最高の贅沢かも知れない。
            (2014年12月2日)
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