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先日行われた古代史の会の例会で、私は古代史の解明には文献史料と共に考古史料が大切と述べた。たとえば、木簡とか古墳とか鉄剣銘文とかを挙げた後、遺跡の例を挙げようとした。が、肝心の遺跡の名を忘れて頭から出てこなかった。私はあわてた。私の中では一番印象に残っている遺跡だ。
私はその遺跡の資料館に、しかも会の面々とともに訪れている。が、どうしたわけか、遺跡名はおろか、その場所も思い出せなかった。こんな印象的な遺跡名さえ忘れ、思い出せないのは認知症の始まりではないかと不安を覚えた。
それから、数日後、何の前触れもなく、「朝日遺跡」という言葉が浮かんだ。そうだ、朝日遺跡だ。直接朝日遺跡を訪ねたわけではなく、現地の朝日遺跡関係の資料館、貝殻山貝塚資料館(愛知県清洲市)を訪ねたのだった。しかも、まだ、4年前のことだ。私は有名な佐賀県吉野ヶ里遺跡も訪ねているが、そこより、印象に残っているのが朝日遺跡なのである。その理由も含めて2014年10月31日から11月3日にかけて、3回にわけて本文にもエッセイを発表している。
そこまで力を入れ、印象的な遺跡でありながら、すっかりその名も場所も忘れていたなんて、自分でも自分が信じがたい忘れっぽさぶりだ。私にとって、4年という歳月は、簡単に忘れ去ってしまうほど長く、あるいは一瞬の月日だったのだろうか。幸か不幸か、私には認知症の始まりという、自覚症状がない。「いえ、いえ、その自覚症状のないのが、認知症の始まりではないのか」ですって。衝撃!
望むらくは、このまま何の自覚症状も覚えないまま過ぎていってほしいのだが。読者各位は私のように忘れっぽい方は少ないとは思っておりますが・・・。
(2018年6月6日)
先日行われた古代史の会の例会で、私は古代史の解明には文献史料と共に考古史料が大切と述べた。たとえば、木簡とか古墳とか鉄剣銘文とかを挙げた後、遺跡の例を挙げようとした。が、肝心の遺跡の名を忘れて頭から出てこなかった。私はあわてた。私の中では一番印象に残っている遺跡だ。
私はその遺跡の資料館に、しかも会の面々とともに訪れている。が、どうしたわけか、遺跡名はおろか、その場所も思い出せなかった。こんな印象的な遺跡名さえ忘れ、思い出せないのは認知症の始まりではないかと不安を覚えた。
それから、数日後、何の前触れもなく、「朝日遺跡」という言葉が浮かんだ。そうだ、朝日遺跡だ。直接朝日遺跡を訪ねたわけではなく、現地の朝日遺跡関係の資料館、貝殻山貝塚資料館(愛知県清洲市)を訪ねたのだった。しかも、まだ、4年前のことだ。私は有名な佐賀県吉野ヶ里遺跡も訪ねているが、そこより、印象に残っているのが朝日遺跡なのである。その理由も含めて2014年10月31日から11月3日にかけて、3回にわけて本文にもエッセイを発表している。
そこまで力を入れ、印象的な遺跡でありながら、すっかりその名も場所も忘れていたなんて、自分でも自分が信じがたい忘れっぽさぶりだ。私にとって、4年という歳月は、簡単に忘れ去ってしまうほど長く、あるいは一瞬の月日だったのだろうか。幸か不幸か、私には認知症の始まりという、自覚症状がない。「いえ、いえ、その自覚症状のないのが、認知症の始まりではないのか」ですって。衝撃!
望むらくは、このまま何の自覚症状も覚えないまま過ぎていってほしいのだが。読者各位は私のように忘れっぽい方は少ないとは思っておりますが・・・。
(2018年6月6日)
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