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「青天の霹靂」という言葉がある。「晴天」ではなく、「青天」である。そして「霹靂」は「へきれき」と読む。なぜ、こんな国語辞典のような言葉を持ち出したかというと、私はその本当の意味を知らなかったからである。むろん、「青天の霹靂」自体の意味は知っている。時として、予期しない突発的な事象が起きた時、政治家の口から飛び出すのを耳にするからである。いうまでもなく「大変驚いた」という意味だ。「彼が辞めたとは青天の霹靂だね」といった具合に使われる。なので「青天の霹靂」自体の意味は即座に分かる。「あらためて辞書を引くまでもなく」という気持だ。
さて、では「霹靂」とは何であろう。あらためて問われると「えっ」である。少なくとも、私は不知だったので、即答出来なかった。そんな質問が出ること自体が「青天の霹靂」だった。「辞書を引くまでもない」ほど既知の事柄と思っていたので、彼にあらためて問われ、鳩が豆鉄砲をくらった形になった。
「霹靂」とは「突然起こる激しい雷鳴」のこと。従って、「青天の霹靂」は「青く晴れ渡った空に、突然起こる激しい雷鳴」のことをいう。予期せぬ事柄なり事件が発生すれば誰しも驚くだろう。が、聞いたとたん意味は分かるのに、「じゃあ霹靂(へきれき)は」と問われて何人の人が即答出来よう。
このように、普段、耳目にしている用語や事柄で、何の疑問も抱かず、接しているものは案外多いのではなかろうか。少々意味合いは違うが、北原白秋の一節。
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド
ほんと分かっているようで、分かっていないことが多いですね。
(2018年6月30日)
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「青天の霹靂」という言葉がある。「晴天」ではなく、「青天」である。そして「霹靂」は「へきれき」と読む。なぜ、こんな国語辞典のような言葉を持ち出したかというと、私はその本当の意味を知らなかったからである。むろん、「青天の霹靂」自体の意味は知っている。時として、予期しない突発的な事象が起きた時、政治家の口から飛び出すのを耳にするからである。いうまでもなく「大変驚いた」という意味だ。「彼が辞めたとは青天の霹靂だね」といった具合に使われる。なので「青天の霹靂」自体の意味は即座に分かる。「あらためて辞書を引くまでもなく」という気持だ。
さて、では「霹靂」とは何であろう。あらためて問われると「えっ」である。少なくとも、私は不知だったので、即答出来なかった。そんな質問が出ること自体が「青天の霹靂」だった。「辞書を引くまでもない」ほど既知の事柄と思っていたので、彼にあらためて問われ、鳩が豆鉄砲をくらった形になった。
「霹靂」とは「突然起こる激しい雷鳴」のこと。従って、「青天の霹靂」は「青く晴れ渡った空に、突然起こる激しい雷鳴」のことをいう。予期せぬ事柄なり事件が発生すれば誰しも驚くだろう。が、聞いたとたん意味は分かるのに、「じゃあ霹靂(へきれき)は」と問われて何人の人が即答出来よう。
このように、普段、耳目にしている用語や事柄で、何の疑問も抱かず、接しているものは案外多いのではなかろうか。少々意味合いは違うが、北原白秋の一節。
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド
ほんと分かっているようで、分かっていないことが多いですね。
(2018年6月30日)