千種公園
日々つれづれ-16トップへ 先日、相棒を東区の歯医者に送り届けた後、千種公園に足をのばした。百合がきれいだと小耳に挟んだからである。公園のぐるりを一周したが、恰好の駐車場が見あたらなかった。うろうろしていると、相棒が歯医者の治療を終えて待たせてしまうことになる。そこで、百合園とおぼしき地点の近くに車を一時停車させ、急いで見てみることにした。写真をとったら、そそくさと車に戻る算段だ。...
View Article万葉集読解・・・110(1606~1621番歌)
巻5~8メニュー へ そ の 111へ 万葉集読解・・・110(1606~1621番歌) 秋相聞 (1606~1635番歌30首) 頭注に「額田王(ぬかたのおほきみ)、近江天皇をしのんで作る歌」とある。近江天皇は三十八代天智天皇。1606 君待つと我が恋ひをれば我が宿の簾動かし秋の風吹く (君待跡 吾戀居者 我屋戸乃 簾令動 秋之風吹)...
View Article希有な一句
日々つれづれ-16トップへ 滅多にないことだが、この私にも「おう、出来た出来た」と思う瞬間がある。俳句作品の話である。 私はこれまで、数は少ないが、折りに触れてそれなりに作句し、本欄にも紹介してきた。むろん、傑作と思う作品は滅多にない。そんな私にも「おう、出来た出来た」と思える作品がある。実は、前回紹介した次のような一句がそれである。 気ぜわしく赤や黄色の百合を見る (桐山芳夫)...
View Article万葉集読解・・・111(1622~1635番歌)
巻5~8メニュー へ そ の 112へ 万葉集読解・・・111(1622~1635番歌) 頭注に「大伴田村大嬢(たむらのおほいらつめ)が妹の坂上大嬢(さかのうえのおほいらつめ)に与えた歌二首」とある。田村大嬢と坂上大嬢は大伴宿奈麿(すくなまろ)の娘。母が異なる(田村大嬢の母は不明。坂上大嬢の母は坂上郎女)異母姉妹。1622 我が宿の秋の萩咲く夕影に今も見てしか妹が姿を...
View Article矍鑠願うのみ
日々つれづれ-16トップへ 「矍鑠」という言葉をご存じだろうか。「かくしゃく」と読む。「光輝く」という意味ではない。「光輝く」は「赫灼」と書く。「矍鑠」の方の「かくしゃく」は「あの老人、矍鑠としてるよね」と使われる。それなら多くの方が「聞いたことがある」と仰るに相違ない。そう「矍鑠」は「元気旺盛な様」という意味なのである。...
View Article万葉集読解・・・112(1636~1651番歌)
巻5~8メニュー へ そ の 113へ 万葉集読解・・・112(1636~1651番歌) 冬雜歌 (1636~1654番歌19首) 頭注に「舎人娘子(とねりのをとめ)の雪の歌」とある。舎人娘子は伝未詳。1636 大口の真神の原に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに (大口能 真神之原尓 零雪者 甚莫零 家母不有國)...
View Article万葉集読解・・・113(1652~1663番歌)
巻5~8メニュー へ そ の 114へ 万葉集読解・・・113(1652~1663番歌) 頭注に「他田廣津娘子(をさたのひろつをとめ)の梅の歌」とある。廣津娘子は伝未詳。1652 梅の花折りも折らずも見つれども今夜の花になほしかずけり (梅花 折毛不折毛 見都礼杼母 今夜能花尓 尚不如家利)...
View Article万葉集読解・・・114(1664~1679番歌)
巻9~12メニュー へ そ の 115 へ 万葉集読解・・・114(1664~1679番歌) 雜歌(1664番歌~1765番歌の102首) 頭注に「泊瀬(はつせ)の朝倉宮を皇居とされた大泊瀬幼武(おほはつせわかたけ)天皇の御製歌」とある。泊瀬の朝倉宮は奈良県桜井市にあった。大泊瀬幼武天皇は二十一代雄略天皇。1664 夕されば小倉の山に伏す鹿の今夜は鳴かず寐ねにけらしも...
View Articleインコを巡って
日々つれづれ-16トップへ 昨日の朝、民放の「とくダネ」という番組で、ワカケホンセイインコを巡る話題を取り上げ、放映していた。途中から見たのだが、姿の美しいインコの話なので目を吸い寄せられるような思いで見入った。...
View Article万葉集読解・・・115(1680~1693番歌)
巻9~12メニュー へ そ の 116 へ 万葉集読解・・・115(1680~1693番歌) 頭注に「後人の歌二首」とある。前歌までは持統天皇と文武天皇が紀伊の国に行幸された際に作られた十三首だったが、この後人の意味は、歌の内容からして「行幸に従駕した夫を待って大和に残っている妻たち」という意味である。1680 あさもよし紀へ行く君が真土山越ゆらむ今日ぞ雨な降りそね...
View Article万葉集読解・・・116(1694~1709番歌)
巻9~12メニュー へ そ の 117 へ 万葉集読解・・・116(1694~1709番歌) 頭注に「鷺坂(さぎさか)で作った歌」とある。鷺坂は京都府城陽市久世にある坂とされる。1694 栲領巾の鷺坂山の白つつじ我れににほはね妹に示さむ (細比礼乃 鷺坂山 白管自 吾尓尼保波尼 妹尓示)...
View Article暑熱地獄到来
日々つれづれ-16トップへ 西日本豪雨が去ったかと思ったら今度は暑熱地獄が日本列島を覆った。ここ名古屋では最高34.3度Cに達した。明日は人間の体温を超す38度Cに達するという。そしてここしばらくは35度C前後の猛暑日が続くという予報だ。...
View Article万葉集読解・・・117(1710~1727番歌)
巻9~12メニュー へ そ の 118 へ 万葉集読解・・・117(1710~1727番歌)1710 我妹子が赤裳ひづちて植ゑし田を刈りて収めむ倉無の浜 (吾妹兒之 赤裳埿塗而 殖之田乎 苅将蔵 倉無之濱) 赤裳(あかも)は女性が腰にまとった、紅いスカートのようなもの。「ひづちて」は「濡らして」という意味。「倉無の浜」は地名か否か不明。「倉もない浜」と解しておく。...
View Article炎天続く
日々つれづれ-16トップへ 灼熱地獄が続いている。名古屋から岐阜市にかけての一帯は日本でも有数の高温地帯である。ここ6日間、37~38度Cという記録的な猛暑日が続いている。体温よりも高いのはもとよりだが、観測地点とは異なって、コンクリートからなる舗装路では、太陽光の照り返しもあって、これより数度C高温になる。まさにうだるような暑さだ。...
View Article万葉集読解・・・118(1728~1741番歌)
巻9~12メニュー へ そ の 119 へ 万葉集読解・・・118(1728~1741番歌) 頭注に「石川卿(いしかはのまへつきみ)の歌」とある。卿は高官だが、名が不記載。1728 慰めて今夜は寝なむ明日よりは恋ひかも行かむこゆ別れなば (名草目而 今夜者寐南 従明日波 戀鴨行武 従此間別者)...
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