Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

喫緊な認知症問題

日々つれづれ-16トップへ
 弟が介護老人ホームに無事入所し、今後しばらくは色々なことが出てくるのだろう。が、当面は一段落。
 身の回りのことでもう一つ問題がある。それは相棒の母親である。認知症ということで、一ヶ月ほど前まで、江南市の布袋病院に入院していた。ところがどうしたわけか、退院して実家に一人住まいしている。治ってもいないのになぜ退院したのか私には分からない。相棒には二人の兄がいて、三人で手分けして、周に一度づつ母親の世話を兼ねて様子を見に行っている。食事や入浴は介護の人に依頼しているようだ。
 相棒は蟹江町に住んでいるので、母親の住む小牧まで片道3時間かかる。往復6時間を要する。彼女は車に乗れないので、バス、地下鉄、鉄道などに乗り継いでいくと大変。母親の世話をして帰ってくるだけで、一日かかる。
 私が出来ることは、自分の都合の付く日は彼女の送迎を行うことくらい。詳細は分からないが、認知症の世話は大変なようだ。これはどこの家庭や子供たちにも起こりうることで、高齢化社会が投げかける問題の一つである。少子化が進行して、子が親を見切れなくなりつつある。世話の大変さを彼女の話から一例だけ挙げると「子供に面倒かけたくない」と言っていた母親が、認知症が進んでくると、食物を投げたり、娘に突っかかってくるという。
   老後をば平穏無事と願いつつ子にわめき散らす現実の日々  (桐山芳夫)
   われ一人認知症にならないと思いし人のわめきちらせり   (桐山芳夫)
 誰しも人の世話になりたくないと思っていると思うが、現実には55%もの人々が認知症になるという。老後こそ平穏にと願っていた人々にとって、衝撃的な計数ではないか。介護体制の充実など早急に整備しなければならないと思うがどうだろう。
            (2018年8月24日)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 1


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

Trending Articles