万葉集読解・・・239(3786~3793番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 240 へ 万葉集読解・・・239(3786~3793番歌) 巻16の冒頭に「由縁(ゆえん)を有し、並びに雜歌」とある。 また、冒頭歌の解題に次のようにある。長いので概要にとどめる。以下、この巻同じ。...
View Article奇妙な歌
日々つれづれ-13トップへ 詳細は「万葉集読解」を読んでいただくしかないが、私は奇妙な歌に遭遇した。3791番長歌である。用語の解説に加えて、風習の理解に随分手間取ってしまったが、ここでは余談であろう。 長歌の内容をかいつまんで記すとこうである。...
View Article万葉集読解・・・240(3794~3809番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 241 へ 万葉集読解・・・240(3794~3809番歌) 竹取翁(たかとりのおきな)の歌に応えて作った娘子たちの歌九首(3794~3802))3794 はしきやし翁の歌におほほしき九の子らや感けて居らむ [一] (端寸八為 老夫之歌丹 大欲寸 九兒等哉 蚊間毛而将居 [一])...
View Article屋根瓦に惹かれて
日々つれづれ-13トップへ リオ五輪ともども暑熱の日々が続いている。ときには35度をも超す猛暑日に焼け死にそうである。そんな中私は昨日杉田眼科に出かけた。少し体調がいいと、じっとしていられない私。診察が早く終わったので、その足で名刹(有名な寺)めぐりに出かけた。よせばよいのに、この暑熱地獄の中を全く様子が分からない寺に出かけた。...
View Article万葉集読解・・・241(3810~3823番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 242 へ 万葉集読解・・・241(3810~3823番歌)3810 味飯を水に醸みなし我が待ちしかひはかつてなし直にしあらねば (味飯乎 水尓醸成 吾待之 代者曽<无> 直尓之不有者)...
View Article寺巡りの幸せ
日々つれづれ-13トップへ 暑熱地獄の炎天下を、前回紹介した相応寺と共に訪れた寺が永弘院(ようこういん)である。名古屋市千種区に上野という所がある。戦国時代に下方氏の居城だった上野城があった所である。その城趾に創建されたのが永弘院である。...
View Article万葉集読解・・・242(3824~3837番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 243 へ 万葉集読解・・・242(3824~3837番歌) 頭注に「長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)の歌八首」とある。3824~3831番歌。3824 さし鍋に湯沸かせ子ども櫟津の桧橋より来む狐に浴むさむ (刺名倍尓 湯和可世子等 櫟津乃 桧橋従来許武 狐尓安牟佐武)...
View Article鵜舟かな
日々つれづれ-13トップへ リオ五輪が閉幕した。オリンピックは最大の祭典のひとつには相違ないが、それにしても我が国のマスコミの騒ぎようはすさまじい。世界各国ともこんなだろうか。そうとは思えないので、やはり我が国は異常な部類に属するのだろう。 こういうお祭り騒ぎのあとに決まって頭をよぎる一句がある。松尾芭蕉の次の一句だ。 おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉...
View Article万葉集読解・・・243(3838~3854番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 244 へ 万葉集読解・・・243(3838~3854番歌) 頭注に「心をなさない歌二首」とある。3838 我妹子が額に生ふる双六のことひの牛の鞍の上の瘡 (吾妹兒之 額尓生流 雙六乃 事負乃牛之 倉上之瘡)...
View Articleノーゼンカズラ
日々つれづれ-13トップへ 藤の花ではないが、棚と花はよくマッチする。ロマンを激しくそそられるといったらいいのだろうか。そんな花のひとつにノーゼンカズラがある。夏を彩る蔓草で、名古屋市市政資料館の庭の棚を彩っている。真っ赤な花ではないので、メラメラと燃えさかるというイメージではない。が、柿色の花は不思議に情熱的で、静かに、かつ、激しく燃え上がる、直前の恋に似ている。...
View Article万葉集読解・・・244(3855~3873番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 245 へ 万葉集読解・・・244(3855~3873番歌) 頭注に「高宮王(たかみやのおほきみ)が種々の物を詠んだ歌二首」とある。3855 皀莢に延ひおほとれる屎葛絶ゆることなく宮仕へせむ (皀莢尓 延於保登礼流 屎葛 絶事無 宮将為)...
View Article万葉集読解・・・245(3874~3884番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 246 へ 万葉集読解・・・245(3874~3884番歌)3874 射ゆ鹿を認ぐ川辺のにこ草の身の若かへにさ寝し子らはも (所射鹿乎 認河邊之 和草 身若可倍尓 佐宿之兒等波母)...
View Article万葉集読解・・・245(3874~3884番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 246 へ 万葉集読解・・・245(3874~3884番歌)3874 射ゆ鹿を認ぐ川辺のにこ草の身の若かへにさ寝し子らはも (所射鹿乎 認河邊之 和草 身若可倍尓 佐宿之兒等波母)...
View Articleガリレオの言葉
日々つれづれ-13トップへ 私は中学生の頃、天文学に興味を抱いていた。その私にとって、ガリレオ・ガリレイは神様のような存在だった。中学生向けのガリレオの伝記には、地動説を唱えたガリレオが宗教裁判にかけられ、天動説に転向するように強制された。判決がくだり、有罪とされた。科学上の事実が宗教裁判で有罪とは!。今日では信じられない事態だ。...
View Article万葉集読解・・・246(3885~3889番歌)
巻13~16メニュー へ そ の 247 へ 万葉集読解・・・246(3885~3889番歌) 頭注に「乞食者(ほかひびと)の詠(うた)二首」とある。乞食者は祭りの際などに家の門口に立って芸を行う人。3885番長歌 いとこ 汝背の君 居り居りて 物にい行くとは 韓国の 虎といふ神を 生け捕りに 八つ捕り持ち来 その皮を 畳に刺し 八重畳 平群の山に 四月と...
View Article寂しさきわまる
日々つれづれ-13トップへ 私はもう10年近くも英会話クラブに顔を出している。例会は毎週土曜日、夕方から始まり、午後8時に閉会となる。雨の日など欠席することもあるが、ほぼ毎週顔を出している。英会話能力を向上させるため、と格好をつけたいが、その実は人恋しさのためだ。見知った会員の顔を見ると、ほっとするのである。...
View Article万葉集読解・・・247(3890~3906番歌)
巻17~20メニュー へ そ の 248 へ 万葉集読解・・・247(3890~3906番歌) 頭注に「天平二年(730年)冬十一月大宰帥(太宰府長官)大伴旅人は大納言に任ぜられ(大宰帥兼任のまま)、上京。別に従者等海路で入京。この時各自旅をいたんで作った歌十首」とある。3890~3899番歌。3890 我が背子を我が松原よ見わたせば海人娘子ども玉藻刈る見ゆ...
View Articleモモ違い
日々つれづれ-13トップへ もうそろそろモモの実が大きくなっている頃だろう。そう期待して先日記した場所に寄ってみた。近在の例の手打ちソバ屋だ。むろんそのためだけに出かけたわけではない。目的は二人でソバを食べるためだ。つまり、ソバを食べがてら駐車場に植わわっているモモの木を観察しようというわけだ。...
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