万葉集読解・・・191(3138~3157番歌)
巻9~12メニュー へ そ の 192 へ 万葉集読解・・・191(3138~3157番歌)3138 年も経ず帰り来なむと朝影に待つらむ妹し面影に見ゆ (年毛不歴 反来甞跡 朝影尓 将待妹之 面影所見)...
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巻9~12メニュー へ そ の 193 へ 万葉集読解・・・192(3158~3174番歌)3158 旅にありてものをぞ思ふ白波の辺にも沖にも寄るとはなしに (客尓有而 物乎曽念 白浪乃 邊毛奥毛 依者無尓)...
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巻9~12メニュー へ そ の 194 へ 万葉集読解・・・193(3175~3193番歌)3175 和歌の浦に袖さへ濡れて忘れ貝拾へど妹は忘らえなくに [或本歌末句云「忘れかねつも」] (若乃浦尓 袖左倍<沾>而 忘貝 拾杼妹者 不所忘尓)或本歌末句云(忘可祢都母) 和歌の浦は和歌山県和歌山市和歌浦。...
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巻9~12メニュー へ そ の 195 へ 万葉集読解・・・194(3194~3210番歌)3194 息の緒に我が思ふ君は鶏が鳴く東方の坂を今日か越ゆらむ (氣緒尓 吾念君者 鶏鳴 東方重坂乎 今日可越覧) 「息の緒に我が思ふ君は」は「命の綱とたのむ我が君は」という意味である。「鶏(とり)が鳴く」は次句の「東方(あづま)の坂」を導く序歌。秀逸な表現。...
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日々つれづれ-17トップへ 退院してきて3週間」。ケアマネージャーの「危ないから」という強い要請を受けて風呂に入らずにきた。浴槽につかるのは「危ない」と分かっていた。けれども、我が家にはシャワーがある。シャワーも手すりがつくまでは危険と忠告されていた。 さて、3週間、風呂にも入らず、シャワーもかぶらず、という生活はさすがに我慢出来なくなり、自分の判断で、シャワーをかぶることにした。...
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巻9~12メニュー へ そ の 196 へ 万葉集読解・・・195(3211~3220番歌)3211 玉の緒の現し心や八十楫懸け漕ぎ出む船に後れて居らむ (玉緒乃 <徙>心哉 八十梶懸 水手出牟船尓 後而将居) 3211~3220番歌は問答歌。...
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巻13~16メニュー へ そ の 197 へ 万葉集読解・・・196(3221~3229番歌) 万葉集巻13は特異な巻である。長歌が異常に多い。長歌は全体で見ると6%ほどしかない。が、この巻は何と52%を占める。つまり長歌は66首に及び、短歌(旋頭歌1首を含む)62首より多い。...
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巻13~16メニュー へ そ の 198 へ 万葉集読解・・・197(3230~3238番歌)3230番長歌 みてぐらを 奈良より出でて 水蓼 穂積に至り 鳥網張る 坂手を過ぎ 石走る 神なび山に 朝宮に 仕へ奉りて 吉野へと 入ります見れば いにしへ思ほゆ (帛叨 楢従出而 水蓼 穂積至 鳥網張 坂手乎過 石走 甘南備山丹 朝宮 仕奉而 吉野部登 入座見者...
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巻13~16メニュー へ そ の 199 へ 万葉集読解・・・198(3239~3246番歌)3239番長歌 近江の海 泊り八十あり 八十島の 島の崎々 あり立てる 花橘を ほつ枝に もち引き懸け 中つ枝に 斑鳩懸け 下枝に 比米を懸け 汝が母を 取らくを知らに 汝が父を 取らくを知らに いそばひ居るよ 斑鳩と比米と (近江之海 泊八十有 八十嶋之 嶋之埼邪伎...
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巻13~16メニュー へ そ の 200 へ 万葉集読解・・・199(3247~3257歌)3247番長歌 沼名川の 底なる玉 求めて 得し玉かも 拾ひて 得し玉かも あたらしき 君が 老ゆらく惜しも (沼名河之 底奈流玉 求而 得之玉可毛 拾而 得之玉可毛 安多良思吉 君之 老落惜毛) 沼名(ぬな)川は天上の川。天の川を想定している。平明歌。 (口語訳)...
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巻13~16メニュー へ そ の 201 へ 万葉集読解・・・200(3258~3269番歌)3258番長歌 あらたまの 年は来ゆきて 玉梓の 使の来ねば 霞立つ 長き春日を 天地に 思ひ足らはし たらちねの 母が飼ふ蚕の 繭隠り 息づきわたり 我が恋ふる 心のうちを 人に言ふ ものにしあらねば 松が根の 待つこと遠み 天伝ふ 日の暮れぬれば 白栲の 我が衣手も...
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巻13~16メニュー へ そ の 202 へ 万葉集読解・・・201(3270~3279番歌)3270番長歌 さし焼かむ 小屋の醜屋に かき棄てむ 破れ薦を敷きて 打ち折らむ 醜の醜手を さし交へて 寝らむ君ゆゑ あかねさす 昼はしみらに ぬばたまの 夜はすがらに この床の ひしと鳴るまで 嘆きつるかも (刺将焼 小屋之四忌屋尓 掻将棄 破薦乎敷而 所挌将折...
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巻13~16メニュー へ そ の 203 へ 万葉集読解・・・202(3280~3288番歌)3280番長歌 我が背子は 待てど来まさず 天の原 振り放け見れば ぬばたまの 夜も更けにけり さ夜更けて あらしの吹けば 立ち待てる 我が衣手に 降る雪は 凍りわたりぬ 今さらに 君来まさめや さな葛 後も逢はむと 慰むる 心を持ちて ま袖もち 床うち掃ひ うつつには...
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巻13~16メニュー へ そ の 204 へ 万葉集読解・・・203(3289~3298番歌)3289番長歌 み佩かしを 剣の池の 蓮葉に 溜まれる水の ゆくへなみ 我がする時に 逢ふべしと 逢ひたる君を な寐ねそと 母聞こせども 我が心 清隅の池の 池の底 我れは忘れじ 直に逢ふまでに (御佩乎 劔池之 蓮葉尓 渟有水之 徃方無 我為時尓 應相登 相有君乎...
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日々つれづれ-17トップへ 私は毎朝、深呼吸をし、自分流の勝手体操を行ってきた。起床してしばらくした時間の合間を縫ってのことである。目的は健康保持のためだが、真の目的は太らないためである。 70kgあった体重はなかなか減らず、20年余にわたって勝手体操を続けたが、そんな涙ぐましいとも言える努力も一向に効果を発揮せず、体重は70kgを数キロ前後するばかりだった。...
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巻13~16メニュー へ そ の 205 へ 万葉集読解・・・204(3299~3304番歌)3299番長歌 見わたしに 妹らは立たし この方に 我れは立ちて 思ふそら 安けなくに 嘆くそら 安けなくに さ丹塗りの 小舟もがも 玉巻きの 小楫もがも 漕ぎ渡りつつも 語らふ妻を(見渡尓 妹等者立志 是方尓 吾者立而 思虚 不安國 嘆虚 不安國 左丹と之 小舟毛鴨...
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巻13~16メニュー へ その 206 へ 万葉集読解・・・205(3305~3317番歌) 問答歌(3305~3322番歌)3305番長歌 物思はず 道行く行くも 青山を 振り放け見れば つつじ花 にほえ娘子 桜花 栄え娘子 汝れをぞも 我れに寄すといふ 我れをもぞ 汝れに寄すといふ 荒山も 人し寄すれば 寄そるとぞいふ 汝が心ゆめ (物不念 道行去毛 青山乎...
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巻13~16メニュー へ その 207 へ 万葉集読解・・・206(3318~3325番歌)3318番長歌 紀の国の 浜に寄るといふ 鰒玉 拾はむと言ひて 妹の山 背の山越えて 行きし君 いつ来まさむと 玉桙の 道に出で立ち 夕占を 我が問ひしかば 夕占の 我れに告らく 我妹子や 汝が待つ君は 沖つ波 来寄る白玉 辺つ波の 寄する白玉 求むとぞ 君が来まさぬ...
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巻13~16メニュー へ その 208 へ 万葉集読解・・・207(3326~3332番歌)3326番長歌 礒城島の 大和の国に いかさまに 思ほしめせか つれもなき 城上の宮に 大殿を 仕へまつりて 殿隠り 隠りいませば 朝には 召して使ひ 夕には 召して使ひ 使はしし 舎人の子らは 行く鳥の 群がりて待ち あり待てど 召したまはねば 剣大刀 磨ぎし心を 天雲に...
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巻13~16メニュー へ その 209 へ 万葉集読解・・・208(3333~3343番歌)3333番長歌 大君の 命畏み 蜻蛉島 大和を過ぎて 大伴の 御津の浜辺ゆ 大船に 真楫しじ貫き 朝なぎに 水手の声しつつ 夕なぎに 楫の音しつつ 行きし君 いつ来まさむと 占置きて 斎ひわたるに たはことか 人の言ひつる 我が心 筑紫の山の 黄葉の 散りて過ぎぬと...
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